ささやかな「おめでとう」と「ありがとう」を

 まず初めに、西木野真姫ちゃん、お誕生日おめでとうございます!本日4月19日は貴方のお誕生日ですね。ラブライブ!がスタートして10年に突入しようかという年に、昨年に引き続きこうしてお祝いできることを心より嬉しく思います。

 貴方を知ったのはラブライブ!のTVアニメ1期が始まった時。最初は穂乃果ちゃんからの作曲の依頼を断るも、彼女の本気に心を打たれ、自分の歌を愛する気持ちに正直に向き合って最後はμ'sにデビュー曲を提供していましたね。あの曲があったからこそ、μ'sは転びそうになってもスタートダッシュを決めることが出来たのでしょう。その後も作曲者として様々な名曲を生み出し続けました。その名曲たちは我々に希望と勇気と活力を与えてくれています。だから、この場を借りて一言二言。

「素晴らしい楽曲の数々を"ありがとう"。」

 

 家業である医者を継ぐことが決まっていた貴方。一度花陽ちゃんが自宅に訪れたときは「自分の音楽は終わっている」ことを告げていましたね。一度は音楽を諦めようとしていた貴方でしたが、アイドルに強く憧れていた彼女の背中を押し、そして自分自身も凛ちゃんと共にスクールアイドルを始めることを選びました。その後は自らの作曲能力と歌唱力を活かし、μ'sのメンバーの一人として大活躍したことを昨日の事のように覚えております。劇場版で語られた最後のライブではやり遂げた喜びを抱き、最高の笑顔で「今は最高!」と高らかに歌っていましたね。

 スクールアイドルをやったからと言って、"医者を継ぐ"という未来は早々変わらないのかな…と個人的には思っております(無論、貴方が正しいと信じた道を進むのが正ですが)。ただ、仮に当初の予定通り医者を継ぐという"結果"になっても、そこに至るまでの"道筋"は確実に変わりました。その道筋は眩しすぎるほどに輝いており、それはこの世界に幾らでもいるであろう"決められた道に向かうしかない人達"に微かでも希望を与えることが出来たのだと思います。だからこそ、ここでメッセージを。

「"結果"が変えられなくても、そこまでの"道筋"を変えることの素晴らしさを示してくれて"ありがとう"。」

そして、

「最高に輝いた"道筋"を歩んだことに、最大級の"おめでとう"を。」

 

 入学当初は級友たちと関わることを避けていたけれど、実際は器用じゃないだけで物凄く人に優しい貴方。劇中では花陽ちゃんと凛ちゃんの背中を押して、輝く手助けをしていましたね。気が付けばμ'sの外でも親友を作り、お手伝いを依頼できるほどの交友関係を築いていました。雪の季節に開催された大会の前は、かつて自分の心を開かせてくれたけど、実は本人も相当な不器用だった希ちゃんの心を開き、夢を叶える強い支えになっておりましたね。誰かと関わることが出来るようになり、かつスクールアイドルとして花を咲かせただけでなく、その優しさを行動に変えられるようになった貴方。そんな貴方に送りたい。

「その人としての成長に"おめでとう"。」

 

 繰り返しますが今日は貴方のお誕生日、でも実は私の誕生日でもあるんです。アニメを見始めて貴方が一番の推しになった私ですが、お誕生日が一緒だと知った時はそれはもうとんでもない喜びようでした。かつては遠距離通学に疲れ果て、全然遊んでないのに成績は伸び悩み、遊びもしっかりとこなしていた親友に対して成績が全く敵わないという現実にぶん殴られるという青春を送っていた私。沈んだ気持ちで電車に揺られ、乗り換え改札をくぐった時に「あ…オレ今日で18(歳)じゃん…。」と気が付く。それが、私のありふれた誕生日でした。大学に入ると多少は疲れも減ったのですが、それでもそこまで嬉しい日ではなかったのです。

 社会人になってからも特に祝うようなことでもなかったのですが、それがラブライブ!を知って一変、推しと「おめでとう」を共有できる素晴らしい日になりました。最近ですと、スクフェスやスクスタでお誕生日を祝ってもらえるので、貴方と誕生日が同じ私は「おめでとう」を送りあえるという特権を有しております。様々な出来事が発生し「来年の誕生日を迎えられることが当然ではない」ということを否が応でも思い知らされる現在、こうして誕生日を共に祝えることに尚のこと大きな喜びを感じます。だからこそ、ここできちんと言葉にしましょう。

「あまり嬉しくなかった誕生日を、もの凄く楽しみなものにしてくれて"ありがとう"。」

 

 さて、ここぞとばかりに貴方こと西木野真姫ちゃんに言葉送らせていただきました。本当なもっと力を込めて、アニメも劇場版も雑誌も見直して、それこそ6万字くらいかけて貴方の魅力を語りたいのですが、お恥ずかしいながら時間を作るのが上手くないので、とてもささやかなものになりました。走り書きでろくに推敲も出来ていないのですが、それでも言葉を送りたかったので、こうして文を執筆させていただきました。

 この文章のお開きとして、2つのメッセージを送らせていただきます。

「素晴らしき誕生日に"おめでとう"。」

そして、

「素晴らしき誕生日を"ありがとう。"」

 

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TVアニメ「ラブライブ!」より (C)2013 プロジェクトラブライブ!

 

追伸

このどこか晴れやかな表情がとても好きです。

ラブライブ!が好きだァーーーーッ!(という題のフェスの感想)

 去る2020年1月18日と19日、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)にて「LoveLive! Series 9th Anniversary ラブライブ!フェス」が開催されました。こちらは本当に素晴らしいイベントでして、そこで感じた事を何とか記録に残したいな、と思いこの記事を執筆しております。「感じた事を書く」という言葉の通り、レポートとして使えるものにはならないでしょうし、ちょいちょい自分語りも入るかもしれませんが、思いのままに綴らせて頂きたいと思います。

 本ライブで最も強く感じた事は、何といっても「楽しかったァーーーッ!」であります。Aqours虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下、ニジガク)、Saint Snow、そしてμ'sが代わる代わる登場し、殆どノンストップで自らの魅力を歌とダンスに乗せて力強く示していく。そして、我々ファンがブレード、ケミカルライト、振りコピ、コール等々の各々の武器を用いて全力で応援する。ライブ前日までは日常の色んなことに頭を抱えていたはずなのに、いざライブが始まれば「楽しい!」という想いが心を満たしていく。本当に素晴らしい空間でした。

 ふと思い返してみると、私がラブライブ!に本格的にドはまりするキッカケはμ'sの5thライブのライブビューイングを観た事でした。その当時はライブに込められた文脈を考える人間ではなかったのですが、それでも気付けば引き込まれて、急いで買ってきたブレードを振って、盛り上がっていたことを思い出します。私は元はと言えば「楽しい!」という気持ちでラブライブ!を好きになったんですよね。そんな、いつかは抱いていたけど、日常生活で感じる辛さや己の至らなさだったり、確実に「輝き」を掴みに行っている強いオタク達に対する劣等感や負い目に囚われて忘れていた気持ちを思い出すことが出来たのです。本当に良かったと思います。

 私はライブ前日に都内に向かう電車の中で、ライブ前の気持ちを書いた…と、言うより殴り書きしたブログを投稿しました。

 

ani0town.hatenablog.com

 

 タイトルは「予測不可能ラブライブッ!」だったのですが、本当に私の想像など簡単に超えて行く「予測不可能」なライブでした。開幕早々ライブイベントでは初、かつ誰にとっても経験したことが無いであろうスクールアイドル大集合のお祭りに相応しい「未体験HORIZON」が披露され大いに会場を沸かせました。その他にも…

・ニジガクのソロはDAY1とDAY2で担当が振り分けられていたが、その日の担当じゃないメンバーがポンポンを持ったバックダンサーとして登場する

・CYaRon!、AZALEA、Guilty Kissのユニットが登場

Saint Snowにもユニット対抗戦を彷彿とさせる登場曲が作られる

Aqours Shipが9周年バージョンにアップデートされて登場

・μ'sが完全新規の衣装で登場

・DAY1とDAY2とでμ'sとAqoursが登場する順番が逆に

等々、多くの驚きを我々に与えてくれました。そして、そのどれもが子供のように目を輝かせたくなるほどに、キラキラしてて楽しかったのです。

 こうして考えてみると、私がラブライブ!が好きな理由の大きな柱の1つは「自分の想像を良い意味で裏切ってくれる」と言う事そのものへの期待感なのかなと思えました。だからこそ、時折見かける「自分が聴きたい、もしくは来ると思っていた曲が来なかったことに対する不満」は全くありませんし、むしろ「そう来なくっちゃァッ!」とすら思えます。この度のフェスを通じて、自分がラブライブを推せる理由の一端を再認識できたのは良かったと思います。

 本フェスで良かった!と思うこととして「初めて生で9人そろったμ'sを見ることが出来たこと」はやはり外すことが出来ません。私が参加したことのあるμ'sのライブは5thとFINALなのですが、それらはいずれもLVでの参戦でした。現地は横浜ファンミならあるのですが、それは全員が揃わない公演で、結局9人そろったμ'sを見ることはラブライブ!フェスが開催されるまで無かったのです。

 勿論LVでの参加も非常に楽しいものなのですが、やはり「一度は現地に行きたかった」という想いはありましたし、μ'sのライブで定番となったSnow halationで会場をオレンジ一色に染め上げる光の一部になれなかった悔しさも確実にありました。だからこそ、その悔しさに終止符を打てる此度の現地参戦は本当に嬉しかったのです。そして、ライブ当日、μ'sは先述の通り新規衣装を身に纏い、全員揃って「僕らのLIVE 君とのLIFE」を始めとする名曲たちを引っ提げて登場してくれました。あのときの胸の高鳴りは忘れられません。

 なお、これはライブ中の話なのですが、DAY2の連番者の方がサンシャイン!!からラブライブ!に入られた方で、かつ当日所持していたラブライブレードがAqours4thラブライブ!のものでした。このブレードは色替えに時間を要する仕様のため、Snow halationでの白→オレンジの色替えには不向きと言う特性があります。当人は色替えは難しいと半ば諦めていたのですが、私は「現地にいるのにもったいないよ!」と思ったのです。で、その時の私の装備はと言うと左手にはμ'sFINALブレード、右手には推し色ジャンプ機能が付いたフェス使用ブレードとなっておりました。私は考えます。

「待てよ…。私はAqours5thブレードも持っている。こいつにも推し色ジャンプ機能はある…。白はヨハネカラーでいけるし、オレンジ色はみかん色で代用出来んことも無いな…。」

 私は動きました。隣にいる連番者さんにトントンし、「時が来たらこれを掲げろ!」という想いを込めて無言でオレンジ色に変換済みのμ'sFINALブレードを渡したのです。で、私は左手にAqours5thブレードを装備しました。そして、時が来て私は連番者さんと共に伝説のオレンジ色を掲げました。2016年の4月に叶えられなかった夢を叶えることが出来たのです。感無量でした。

 これまで色々と本フェスで感じた良かったことを綴ってきましたが、私にとってはもう1つ重要なポイントがございます。それはラブライブ!シリーズの中で最も力を入れて応援してきたAqours、そんな彼女たちがニジガクの先輩として、Saint Snowの良き戦友として、そして大先輩であり、かつては正しく「届かない星」であったμ'sが最も活動していた時に負けない位強くなり、フェスを引っ張っていった姿を見てAqoursを応援するという自分の選択が正しかった。」と思えた事です。私がAqoursを応援しようと思ったきっかけは2016年1月11日、メルパルクホールで開かれた「君のこころは輝いてるかい?」のリリースイベントに参加したことですが。下に示すのは、そのイベント直後のツイートです。

 

 

  私はこのとき曖昧ではありますが、「Aqoursはμ'sとは違う輝き方とするかもしれない…。」と思い、彼女たちの進む道を見届けると決めました。

 その後の私は大変でした。昼間の眠気の対策のためにそれなりのお金を払って行った手術が無意味に終わったり、過労で皮膚疾患になったり、家に悪質な投機用マンションの勧誘が押しかけてきてメンタルをやられかけたりと踏んだり蹴ったりだったのです。そうでなくても、私の半生は言わば「判断ミスの連続」でした。しばらく経ってから間違いに気づくのならまだしも、直後にダメだったことに気が付き、その上その全てがリカバリ不能に陥っている。いつもは優柔不断でパッと決めていいことすら決められないくせに、慎重な判断が必要なときは妙に即決してしまうという天邪鬼っぷり。正直、恥で死ぬレベルの判断力の無さなのです。端的に言って私の汚点です。

 そんな私ですが、偉大な先輩と比べられ続け、心無い言葉をかけられ続けても自らの道を進んでいくAqoursを応援することは止めませんでした。「彼女らに比べて何だって俺は…。」と凹むことは多々ありましたが、それでも彼女たちの軌跡を見続けました。そして、Aqoursは遂にμ'sと共にさいたまスーパーアリーナのステージに立ちました。私は心の中で、2016年1月11日の私に言いました。

「お前はその時…"Aqoursを応援する、その進む道を見届ける”と決めたな。判断ミスばかりするお前だけど、その選択は"正しかった"ぞ。」

 あくまで趣味の話ではあるんですが、それでも自分が信じた「Aqoursを応援する」という道が「正しかった」と思えたこと。これは私にとって大きな支えとなっております。いやはや、Aqoursそしてラブライブ!に関わった方々には感謝しかありません。本当に「ありがとう」と言いたいです。

 

 つらつらとラブライブ!フェスにて感じた事を書いてきましたが、やっぱりですね。まとめてしまえば言いたいことは一言二言に集約されてしまうのですよ。

 

やっぱり、ラブライブ!が好きだァーーーーッ!

 

 これからも応援するしかないですね。そして、全力で応援できるように私もやるべきことをやらないといけません。気合いを入れねばな…。

 と、言う事で本記事を締めさせて頂きます。ご拝読、ありがとうございました。

 

追伸:今回のフェスでは両日ともに打ち上げに参加したのですが、オタク仲間とライブの感想を語らいながらビールと肉をかっ食らうのは楽しいですね。

 

 

予測不可能ラブライブッ!

ワッセイ!ワッセイ!ラブライブッ!

ソイヤッ!ソイヤッ!フェスティバルッ!

 

………。えー、ラブライブ!フェスが楽しみ過ぎてスタートから文章が荒ぶっております。あに丸です。

 

 いよいよ始まるラブライブ!フェス、私は初日はLV、2日目は現地……の、予定だったのですが、急遽開戦が告知された先着制機材開放席争奪戦に初日に連番を組んだ方が大勝利しまして、晴れて両日現地となりました。いやはや、人生には時々びっくりなプレゼントがあるものですね…。まさに予測不可能。

 

 さて、ラブライブ!フェス、楽しみですよね、楽しみですよね!?何と言っても初めて、μ's、AqoursSaint Snow虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が一堂に会するのです。まさにスクールアイドルオールスターが集まるッ!圧巻に決まっておりますッ!

 

 そして、彼女たちがどんなステージを繰り広げるのか、それはまさに「予測不可能」、「"予定表"ではなく"未来"」なのであります。

「どんな曲が披露されるんだろう?」

トークパートはどうなるのかな?」

「ラブアローシュートvs梨子ちゃんビームvsせつ菜スカーレットストームと言う夢の対決はあるのかッ!?」

「出来れば"うっちー"と"うちっちー"の会合を。。。」

などなど、想像はいくらしてもは予測しきれるものではありません。可能性は無限大でありますッ!しかも、どんな予測不可能な事が起ころうとも全部楽しいに決まっているッ!こんな素晴らしい事が、この世の中早々あるものでしょうか?

 

 さらに、久々に素晴らしいオタク仲間の方々とも会って話せる。絶対に有意義な時間になります。それも楽しみでなりませんよね。

 

 ですから、ついに始まるラブライブ!フェス、日頃の鬱憤や悲しみや苦しみはちょっとすみっこに寄せておいて、全力で楽しみたいですねッ!いや、楽しまねばならないッ!!

 

 と、言うわけで、ついに幕が開くラブライブ!フェス、「怪我をしない、させない、愛と思いやりの心を持って楽しむ」は大切にしつつ、心の中はワッセイ!ワッセイ!ソイヤッ!ソイヤッ!と舞ってしまうくらい軽やかに参りましょう!

 

 皆様、2日間よろしくお願い致しますッ!!

 

 

ヨハネの善いと子ろ!

 唐突ですが、本日7月13日は何の日でしょうか。そう、堕天使ヨハネちゃんこと、津島善子ちゃんのお誕生日です!と、言うわけで本ブログでは私なりにヨハネちゃんの魅力、すなわち善いと子ろ(良い所)を書き綴っていきたいと思います。目次は以下の通りです。

 

 

 早速ですが、本題に入りましょう。

 

1.堕天使の姿と、世を忍ぶ仮の姿

 本章のタイトルにもありますように、彼女にはヨハネという堕天使の姿と、津島善子とう世を忍ぶための人間としての姿があります。この2つ面はどちらも魅力的であり、かつそれらがこまめにスイッチングすることのよる面白さが彼女の魅力をさらに高めているのです

 堕天使の姿の時の彼女は実に奇抜です。かつて電撃G'sマガジン(もしくはラブライブ!サンシャイン!!FIRST FAN BOOK)内にてヨハネちゃんはこのような事を言っていました。

この地にこっそり悪魔が降臨したことは 世界中に教えたい内緒の秘密───♡

堕天使ヨハネ

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(C)SAKURAKO KIMINO (C)SAKURAKO KIMINO/MASARU ODA (C)2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!ラブライブ!サンシャイン!!FIRST FAN BOOKより)

 この時の格好は黒を基調とし、肩から背中にかけて大胆に露出、二―ソックス装備、そして背中には黒い翼を装着するというもの。天候は雨。そんな姿でスマホで自撮りをしております。出来るだ~けオタク的な感情を抑えて冷静に考えると職務質問を受けてもあまり文句は言えない状況と言って良いのですが、第一印象が「可愛い…」になってしまうのが何とも素晴らしく罪なところであります。

 また、TVアニメ1期1話の入学式のシーンでは木の上から落下してきて着地、そして鞄が頭に直撃します。そのときの彼女の台詞がこれです。

フッ…フッフッフッフッ…ここはもしかして…地上ォ? 

津島善子(ヨハネ)

 ドン引きする千歌ちゃん、曜ちゃん、花丸ちゃん、ルビィちゃんの前で彼女は続けてこういうのです。

と言う事は…あなた達は下劣で下等な人間と言うことですか?

津島善子(ヨハネ)

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ1期1話より)

千歌ちゃんには「大丈夫じゃ…ない…」という救いのない反応をされ、曜ちゃんには「うわ。」という、地味にダメージの大きい反応をされてしまいます。端的に言って我々の世界でやれば、3年間ぼっち確定でしょう。が、そこは堕天使ヨハネちゃん。「変だな…」と思いつつも、やはり最終的には「可愛い…」という結論に到達するので恐ろしいものです。端から見れば「変」でしかない行動が可愛いと思わせる魔力、それこそが堕天使ヨハネちゃんの強みなのでございます。

 一方、世を忍ぶ仮の姿の時の彼女は懸命に「普通であろうとする」人です。TVアニメ1期5話では、「普通の女子高生」として高校生活を送るために奮闘する彼女の姿が描かれます。最終的には千歌ちゃん達の尽力もあり「堕天使ヨハネを捨てない」という選択をするのですが、頑張って普通であろうとする姿はとても健気であり、それはそれで応援したくなるのです。(なお、この後も級友の前では必死に世を忍ぶ仮の姿を維持しています。「頑張れ!」と言いたくなります。)

 TVアニメ2期9話ではルビィちゃん、花丸ちゃん共々急遽鹿角家に泊まることになります。その時、善子ちゃんはその「世を忍ぶ仮の姿」を最大限に生かすのです。理亞の部屋を訪ねて来た聖良さんに向かってこう言うのです。 

こちらこそ。急に押しかけてしまってすみません。

津島善子

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ2期9話より)

  お辞儀もバッチリ。ザ・ど丁寧です。これはルビィちゃんや花丸ちゃんを驚愕させるレベルのスキルでした。「堕天使はちゃんと世に溶け込める術を知ってるのだ!」は伊達ではないのです。なお、私はシンプルに「礼節がなっている女の子」には物凄く好感を持ちますので、このときの善子ちゃんは物凄く魅力的に感じます。

堕天使の姿と、世を忍ぶ仮の姿。この両面を行き来しながら輝く彼女から、これからも目が離せません。

 

2.決めポーズッ!

 堕天使ヨハネちゃんと言えば決め台詞と共に放たれる「決めポーズ」も特徴的です。「何のためにそんなポーズをッ!?」「無駄ではッ!?」と思われるかもしれません。が、それは違います。決め台詞と共に、ポーズを決める=体の動きを取り入れることで意識をより集中させ魔術の効果を高めるのです。工事や製造の現場で行う「指差し呼称」と同じです。(コラ!そこ!「超理論だッ」って言うんじゃあないッ!)

 さらに言えば、この「決めポーズ」は彼女の個性を際立たせるスパイスでもあります。Aqoursのメンバーの中でもヨハネちゃんほど動きながら話す人はいないでしょう。彼女が「堕天使ヨハネ」としての言葉を紡ぐとき、彼女はその体を大きく動かします。そして、それに突っ込んだり(花丸ちゃん率が高い)、悪ノリしてみたり、スルーしてみたりすることで、彼女らの日常にあるクスッと来るコメディ的なシーンが構築されるのです。ラブライブ!サンシャイン!!における笑いのシーンの要と言って良いでしょう。推せます。

 

 さて、ここからはそんなヨハネちゃんの魅力的な「決めポーズ」達を見て参りましょう。

 

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ1期5話より)

 おなじみの「ギラン☆」です。(なお、やらかしてしまった恥ずかしさから、この後不登校に…)

 

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ2期13話より)

 堕天使はとにかく動きを大きくッ!ダイナミックにッ!

 

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ2期6話より)

 たまに他の人に伝染します。

 

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ1期OPより)

 オープニングテーマでも大きく動いてポーズを決めるッ!

 

 うーん、どれも可愛い、尊い(結局この結論に至る)

 

3.お人善(子)

 津島善子ちゃんという女の子はとてもお人好しです。例えばG’sマガジンにおいては雨の中で捨てられた子猫を見つけてしまって涙ぐんでいます。しかも、何だかんだと堕天使的な理屈をつけつつ、連れ帰る決断をしています。なお、動物だけでなく子供の病気も放っておけない性格のようです。善子ちゃんは優しい子なのですよね。

 

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(C)2017 KADOKAWA CORPORATION(電撃G'sマガジン 2017年9月号より)

  思い返せばTVアニメ2期5話でも迷子犬の「あんこ」(彼女は「ライラプス」と命名)を拾ったときも家がマンション故に飼えないにも関わらず、わざわざゲージを用意し、ご飯まで用意してお世話していたのです(最終的には仕方なく梨子ちゃんに引き継ぐわけですが)。この場合、警察に一時的に引き取ってもらっても良さそうなものですが、そこで「自分で面倒を見る」という選択をしてしまうのが善子ちゃんの「お人好しさ」なのでしょう。

 2期1話においては「学校説明会の中止=廃校の決定」という事実が伝えられた時に、堕天使ヨハネとして、ポーズを取りながらこのようなことを言っていました。

こうなったら私の能力で!…………(無言)

津島善子

 彼女なりに重苦しくなってしまった雰囲気を何とかしようとしたのでしょう。その頑張りには涙が出ます。

 話は移ってTVアニメ2期8話及び9話、函館にて善子ちゃんは肥えてしまいました。勿論食べ過ぎが原因なのですが、食べ過ぎた原因は宇宙のような胃袋を持つ花丸ちゃんの食事にずっと着いて行ったためです。花丸ちゃんと一緒に食事を楽しんであげていたのです。自らの体重を犠牲に友の楽しみに付き合う行動。頭が上がりません。

 なお、この回では深く傷ついた理亞ちゃんを救うべく立ち上がったルビィちゃんを、花丸ちゃんと共々サポートすることになります。クリスマスイベントへの出場がかかった面接を前に恐怖に震える理亞ちゃん、ルビィちゃんを勇気づけたり、勇気を出して面接をやり遂げた二人の姿に花丸ちゃんと共に涙したりしました。1年生組の「お人好し」さが光る大変素晴らしい話だと心底思います。

 お人好しな善子ちゃんと、その親友たち。ディ・モールト・ベネ!!

 

4.其乃堕天使的御脚

  何というかですね、ヨハネちゃん(善子ちゃん)という子は脚の見せ方…いや、魅せ方が何とも「堕天使的」なのですよ…。能書きはいりません。見なさい。

 

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(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ1期9話より)

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(C) KADOKAWA CORPORATION 2019(電撃G'sマガジン 2019年4月号より)

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(C) KADOKAWA CORPORATION 2019(電撃G'sマガジン 2019年5月号より)

 ドゥー・ユー・アンダスタン?(理解したか?)

 

5.自らの「不運」を力に変える「強さ」

 津島善子ちゃん(堕天使ヨハネちゃん)における「不運」を語ることそれは彼女の「強さ」を語る事と同義です

 不運(不幸)キャラというのは色んな作品に登場します。例えば、ジョジョの奇妙な冒険第6部「ストーン・オーシャン」に登場する「ドナテロ・ヴェルサス」もそうです。彼は昔から理不尽と呼べるほど不幸な出来事に立て続けに遭遇してきました。そして、最後は極めて独善的な人物であるプッチ神父に利用され、最後まで「幸福になれること」を願いながら壮絶な死を遂げたのです。

 彼は自らの「不幸」を心底憎んでいました。社会の中で自分だけが理不尽な状況に晒される意味を見出せなかったのです。その結果、彼の心は歪んでしまいました。残念ながらこの世は不平等で不条理なものです。彼のようにやたらと不運な目に遭ってしまう人はいますし、社会がそれを何とかするのは非常に難しいものです。

 

 しかしながら、津島善子ヨハネ)ちゃんは違います。前述の通り、彼女も相当な不運なのですが、それに意味を与えている、与えようとしているのです。このことは梨子ちゃんに「何故「あんこ(ライラプス又はノクターン)にこだわるのか」を問われたときに、語り掛けた言葉からもよく分かります。

『堕天使』っていると思う?

私さ…小さいころからすっごい運が悪かったの。外に出ればいつも雨に降られるし、転ぶし、何しても自分だけ上手くいかないし。それで思ったの、きっと…私が特別だから…見えない力が働いてるんだって。

もちろん、『堕天使』なんているはず無いって、それはもう何となく感じている。クラスじゃ言わないようにしているし。でもさ…本当にそう言うの全く無いのかなって。運命とか、見えない力とか…そんな時出会ったの。

何か見えない力で、引き寄せられるようだった。これは絶対『偶然』じゃなくて、『何かに導かれてるんだ』って、そう思った。不思議な力が働いたんだって。

津島善子

 

  彼女は自らに立て続けに起こる「不運」を何か見えない力が働いていると捉えそして、その力が「『あんこ』と出会うという、「幸運」を導いた」のだと考えたのです。このようにして彼女は「不運」を肯定しています。いつも見せる「堕天使の姿」もこの肯定の一つです。本来「マイナス」でしかない「不運」に「プラス」の意味を見出そうとすること。さらに、それを「堕天使」という魅力に変えることこれこそ「津島善子」という少女が持つ最強の良い所であり、「強さ」なのではないでしょうかいやはや、敬意を表したくなるものです。私もそんな「強さ」を少しでも持ちたいものですね。 

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(C)SAKURAKO KIMINO 2017 (C)プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! (C)2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! (C)iStockphoto.com/Lonely_(ラブライブ!サンシャイン!!SECOND FAN BOOKより)

 

6.最後に

 さて、長々と書いてきましたが最後に締めることといたしましょう。端的に言って私が言いたいことは、次の事です!

 

 

 

 善子(ヨハネ)ちゃんムッチャ可愛い尊い無理最強

 

夢と現実との狭間で、「夢の途中」を拝みに

   2019年6月8日(土)、そして9日(日)がやって参りました。Aqours 5th Love Live! Next SPARKLING!!の日です。楽しみですね。

   さて、この日に向けてTwitterでは「#終わらない夢見よう」というハッシュタグで多くの方が自らの想いを、それぞれの形でぶつけていらっしゃいました。本当にどれもこれも熱くて素晴らしかったです。

   当の私はと言うと、詰まる所何も出来ていませんでした。いや、正確には考え続けることしか出来なかったのです。

 

「夢」って何だ?

 

と。この疑問の答えは無限にあるのであろう、とは思うのですが、今現在の私はこのような答えを見出しています。

 

「夢」とは到達し難い「現実」の一形態である。

 

と。

   毎度毎度Aqoursのライブでは文字通り「夢のような時間」を体験させて頂いているわけですが、改めて考えればそれらは全てキャストさんやスタッフさん達が現実世界で行なって来た様々な大変なことの集合体です。1stの逢田さんのピアノ、3rdの伊波さんのバク転、4thのAqours  Shipは勿論当てはまりますし、その他のライブにおける全ての事象もそうでしょう。

   この事はアニメの中のAqoursもそうですよね。例えば、劇場版の「ラブライブ!勝戦の延長戦」、理亞が到達出来なかった「夢」、これも詰まる所AqoursSaint Snow、そして周囲の者たちが汗水流して歩んできた軌跡、すなわち数多くの現実の出来事の上に成立しています。

   今回のハッシュタグで紡がれた多くの方々の想いも同じです。それらは全て「現実」を生きる人間が、生きにくい日常の中でその大切な時間や生命力を消費して作り上げたもの。彼らが見た「夢」もまた、彼らの「現実」でやって来た事の集合体です。

   そして私、正直な話全然輝けていないのですが、それはハッキリ言えば「現実世界で『輝く』ための行動を取ってこなかったから」という理由が存在するでしょう。この状況が「悪夢」だと言うのであれば、それは「悪い現実」の集合体なのです。

 

   いずれにせよ、「夢」と呼べる程素晴らしい出来事は、色んな人が頑張って積み上げて来た現実がプラス方向に積み重なって、やっと到達出来た輝かしい「現実」なのでしょう。キャストさんやスタッフさん、運営さんやファンの方々を含むAqours愛する人たち全員にとっても、それは通じる事だと思います。

   そして、本日のライブの後もそんな皆さんの愛(Love)すべき生命(Live)は続いていく。すなわち、それぞれの「現実」は続いていくのです。と、すれば今日明日のライブは正しく「『夢』の途中」なのではないでしょうか。私は強くそう思います。

 

   正直、輝けている自信の無い私ですが、今日明日は皆様が「現実」で紡いできた『輝き』をお裾分けして頂く、くらいの気持ちで楽しみたいと思います。

   Aqoursを愛するみんなが、『輝きたい!』の言葉の元に苦難多き「現実」を前進し続けて紡いだ「『夢』と呼ぶべき、素晴らしく愛おしい『現実』の結晶」、「夢の途中」をしっかりと拝みたいと思います。

   次の輝き(Next SPARKLING!!)に進むための勇気を得るために。

 

   みんな全力で楽しもうぜッ!!

   

Over the Rainbowを観まして

  2019年1月4日、ついに「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」が公開されました。今回をこちらを視聴して思った事を少し書かせて頂きたいと思います。

 

  まず、「本気で楽しめるものを見つけたい」と思いました。本作では渡辺月がスクールアイドルの「全力で取り組み、本気で楽しむ」姿勢に心を打たれていましたね。それは私も同じで、だからこそ「本気で楽しめる」ものを見つけたくなったのです。

  勿論、今現在ラブライブ!を楽しく応援していますし、こうしてブログを書いているわけですけど、フォロワーさんを見ているとまだまだだなと思うわけでして、やはりただの消費者より一歩進めたいのです。

  更に言うと、ラブライブ!以外で何か本気で楽しめるものを見つけたいですね。と、言いますのもそう言ったものが無いと、ラブライブ!を糧にしているのではなく、ラブライブ!に依存しているように感じてしまうのです(あくまで私自身に関しては、ですが)。ですので、「本気で楽しめるもの探し」をしたいと思ったわけです。

 

  次に「良かった事も悪かった事も自らを構築しているものである」とし、それらを未来に進むための糧とする姿勢の高潔さに感動しました。

  私のフォロワーさんにはこれから書くようなタイプの人は殆どいないですが、私が見聞きしてきた人の多くは悪かった事から意味を見出す事はしないですね。自分に過失がある失敗でも、自分の外に原因を求めて、その失敗と自分を無関係にしようとしますし、成功の裏にある数多の失敗の存在を感じられない人は、闇雲に他社の成功を妬む・卑下すると言った行動をとります。

  ですが、AqoursやSaintSnowの面々はそうじゃないのです。自分の失敗はきちんと自分で背負って、そこから価値のある学びを得ようとします。さらに、学校を存続させられなかった事や、小さなミスで掴みかけていた大きな輝きを掴み損ねた事と言った悪かった事にも意味を見いだそうとします。

  これって彼女達が輝ける大きな理由の1つだと思うんですよね。悪かった事にも意味があると思えば、自分がやってきた行動に自信を持てますし、その自信は「輝ける」という希望につながります。

  さらに、失敗も含めて自分を見つめ直せば、自分の立ち位置が明確に分かりますから、どの方向に進めば輝きという「目的地」に近づけるのか、迂回するとしたらどう迂回すべきかが分かります。

(これは苦言になりますが、現在の本国の公教育がやたらと夢を吹聴するくせに、夢に到達する人間をあまり輩出できないのは、自らの立ち位置を認識させる事をしないことに一因があると考えています)

  彼女達は良い事も悪い事も自分の糧とする。彼女達の中でどの過去も無駄ではないのです。だからこそ、0に戻ってしまう事がなく、もっと前に、輝ける未来へと進み続ける事が出来るのです。

  そして、私たちは失敗をも糧としたその成功に無限の敬意を払うことが出来るのです。彼女達を自信を持って人に勧められるのです。

  こんな気持ちを持たせてくれる彼女達の意志。高潔でないわけがありません。

 

  もう一つグッときたのが「μ'sの希望が叶った事」「μ'sの意志や行動が決して滅んでいない事」がこの映画で証明されたことですね。2015年に公開された劇場版ラブライブ!ではμ'sは「スクールアイドルがもっと拡がっていく事」、「スクールアイドル達がそれぞれの輝き方で輝く事」を希望しながら表舞台から去って行きました。

  これを踏まえて本映画を観てみると、μ'sや同世代のA-RISEの輝きに照らされたAqoursやSaintSnowがそれぞれの色の羽を得た事が分かります。これはそれぞれのユニットが、それぞれの輝き方を掴んだ事を示しているのですね。

  さらに細かく見れば、Aqoursは3年生が卒業しても輝き続けるための道を見出しましたし、理亞は聖良の背中を追わない道を見出しました。これも先代とは違う輝き方を掴んだと言う事だと思うのです。

  続けて述べるとAqoursの沼津でのライブを見た少女達が「輝きたい!」と願いスクールアイドルになる事を志します。これってスクールアイドルが拡がっていると言う事なんですよ。

  これを踏まえると劇場版ラブライブ!でμ'sが抱いた希望は確実に叶っていると言えるのです。そして、その希望に説得力を与えているのは、μ'sが抱いてきた意志や紡いできた行動です。μ'sの意志や行動が「真実」だから、それを糧に行動しようと思えるのです。

  ですから、本映画にμ'sのメンバーは一切登場しませんが、それでもμ'sの希望が叶った事」「μ'sの意志や行動が決して滅んでいない事」は証明されているのです。

  私はAqoursのファンですが、Aqoursのファンである以前にμ'sのファンです。ですから、こうしてμ'sが存在した意味が証明されるのはどうしようもなく嬉しいし、愛おしいのです。

 

  これが、私が「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」を観て思った事です。他にも素晴らしいポイントは幾つでもあるのですが、それはこれから更に視聴を重ねればもっと増えていくでしょうし、あまり長文にし過ぎても難なので、ここでは述べないことと致します。

 

  では、最後にコメントを。この映画を作られたキャスト、スタッフの皆様。素晴らしい映画をありがとうございました。

 

 

輝きの航路 -Aqours 4th LoveLive!~Sailing to the Sunshine~に寄せて-

2018年11月17日(土)と18日(日)、我らがAqoursが遂に東京ドームの大舞台に立ちました。本ブログは、そこでの体験や感じた・思った事を書き綴っていこうと思います。

 

目次は下記のとおりです。

 

それではスタートです。

 

1.出会いの航路

 本公演では実に多くのフォロワーさんにお会いしました。いつもはスマホの画面を介して文字で会話をしている方々と直接音声を使って言葉を交わせる。プロフィール画像から得られるイメージしかなかった方々が人間の姿で目の前に立っている。これらはとても面白かったですね。お会いした方々に対しては、様々な感想を抱きました。

 

「この人は本当に身長高いなあ。」

「この人は噂通りの男前だなあ。」

「この人は良い笑顔してますなあ。」

「この人は緑の球体じゃないんだなあ。(当たり前だけど)」

 

 人によっては「大した感想ではない」と思うのでしょうが、このような感想を抱けるというのは本当に有難いことなのですよ。

 大概の人はオン(仕事や学業のとき)とオフ(余暇のとき)とで出会う人はそんなには変わりません。これは適切な信頼関係を築けば「手を取り合って苦楽を共にできる相棒」が出来るという強みになりますが、そうでなければ「人間関係において逃げ道が無い」という詰みの状況になります。

 勿論、余暇等でいつもと違う場所に出かければ知らない人と会う事はあるでしょうが、我々オタクがライブ前後にやるような「好きなものについて語り合う」「日常のちょっとしたことについても語り合う」といった事は殆どやらないでしょう。

 我々の場合、主にツイッターを通じた会話である程度の信頼関係は築けていますし、それでいて「毎日のように顔を合わせる強烈な利害関係が生じる間柄」というわけでもないので、良識こそ必要ですがかなり好き放題な内容を話し合えます。しかも、苦楽も少しなら共有できる。そう考えると、あの日の東京ドームでの出会いと、それに前後する出来事は現代においては極めて貴重なことだったりするのです。

 ですから、まずはお会いした皆様に「Thank you, FRIENDS!!」と大きな声で言いたいですね。皆様、良い出会いをありがとうございます。

 

追伸:東京ドームでフォロワーさんが言っていた「どこまでかブログ界隈か分かんねー!」という台詞が結構面白かったです。ラブライブ!には色んな界隈がありますが、ブログ界隈も立派ですよね。

 

2.驚きの航路

 今回の4thライブはとにかく我々の予想を簡単に超越する驚きの連続でした。

 まずはラブライブ!サンシャイン!!のアニメを彩る音楽を手掛ける加藤達也さん(伊波さんにより「カトタツ」という愛称が出来ました)が指揮する、「浦の星交響楽団ですね。アイドルのライブで生のオーケストラですよ。しかも、演奏されるのは大好きなアニメの劇伴、贅沢過ぎます

 次に、突如スクリーンを真っ二つに割って出てきた巨大な帆船Aqours Ship」です。DAY1で披露されたMIRAI TICKETには「船が往くよ」という歌詞がありますし、DAY2で披露された「WATER BLUE NEW WORLD」には「海を渡ろう」という歌詞がありますが、まさか本当に帆船が出てくるなんて思いません。かつて、東京ドームで開催された「μ's FINAL LoveLive!~μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」では劇場版ラブライブ!で登場した蓮のような大型ステージが登場し、「ここまでやるのがラブライブ!なのか!」と驚いたものですが、その精神はいまでも健在、いやバージョンアップしていたようです。

 さらに、披露された楽曲たちにも驚くべきものがありました。本公演ではAqoursのデビューシングル「君のこころは輝いてるかい?」が最初の曲でしたが、披露された場所はいつものメインステージではなく、センターステージでした。これにより、我々を含む多くの「10人目」の中心に彼女たちがいるという状態になりました。メインステージは多かれ少なかれ「舞台」という異空間のような感じが生じるものだと思います。ですが、それがセンターステージになることで良い意味で「舞台」感が薄まり、同じ空間に生きているという感覚が強くなったので、私は大変に良かったと思います。

 「想いよひとつになれ」も外せません。最初メインステージの上部にピアノが登場したため生演奏の再挑戦かと思ったのですが、実際に披露されたものは9人全員で踊る、ある意味「本来の「想いよひとつになれ」でした」。アニメでは梨子がピアノが大切だと言う気持ちに答えを出すために8人で踊ることになりましたが、本公演でもしかしたらあったかもしれない時間軸の物語が具現化したのです。アニメとのシンクロを売りとするラブライブ!において、アニメを越える演出がなされたのです。これは画期的と言って良いでしょう。

 この他にも「MY舞☆TONIGHT」や「Thank you, FRIENDS!!」においてアニメやジャケットに登場した衣装が2次元からそのまま飛び出したような完成度を維持しつつも、各キャストさん向けにカスタマイズされて登場しましたし、トロッコや花火といった舞台装置にも大変力が入っていました。このような裏方さん達の愛が存分に詰まった道具達には毎度驚かされます。ラブライブ!の大切な魅力ですよね。

 我々の期待を良い意味で裏切る「驚き」。これからも期待せずにはいられません。

 

3.夜明けの航路

 本公演では「『新しいラブライブ!』だッ!Aqoursはドームに到着し『夜明け』を迎えたのだッ!」と言いたくなるような出来事がありました。

 先程も取り上げた「想いよひとつになれ」ですが、こちらは初めて披露されたのが2017年2月の1stライブでした。この時、逢田さんはピアノの生演奏に挑みましたが、その際に一時的に弾けなくなってしまうというトラブルがありました。その後、再び挑み演奏をやり遂げると言う快挙を果たしたのです。

 この出来事により「想いよひとつになれ」は伝説の楽曲となったのですが、同時に聴くとどうしても1stライブの苦しい光景を思い出すという、ある種の「呪い」も残してしまったのです。しかしながら、その「呪い」は4thライブにて見事に解かれることとなりました。先述の通り、本公演では曲の最初ではピアノを弾くような演習があったのですが、途中からキャストさん9人が集合して円陣を組んだ後、9人で歌い踊る形で楽曲が披露されました。そして、披露された後で逢田さんは「この曲って、こんなに楽しかったんだね!」と言う旨の発言をされたのです。

 これは救いの言葉でした。聴くと素晴らしい曲だと体感するのと同時に、どうしても辛い記憶が蘇ってしまう曲であった「想いよひとつになれ」が、「楽しい想い出が溢れ出す曲」になったのですから。夜の中にあったこの楽曲に遂に夜明けがもたらされたのです。

 また、こちらも先述の通りですが、この演出はアニメを越える画期的な演出です。Aqoursはμ'sが築き上げてきた「アニメと現実のシンクロ」をより強化してきたと言えます。「想いよひとつになれ」におけるピアノ生演奏や、「MIRACLE WAVE」におけるバク転はその、最たる例でしょう。そうして、μ'sから引き継いだ物を廃れさせることのないよう行動し、ラブライブ!の名を背負うのに値する存在であることを、その行動を持って示してきたのです。

 しかしながら、「アニメと現実のシンクロ」の強化だけですとμ'sの足跡を辿っている感じがどうしても残ってしまいます。誤解の無いように言っておきますが、Aqoursはμ'sの時にはやらなかったコンテンツの展開をやっていますから、その点ではAqoursが独自で生み出したやり方をしていると言えます。ただ、ライブイベントの演出に関して言えば、μ'sがやってきたことの強化が主で、Aqoursが独自で生み出したやり方はあまり世に出せていなかったと思えたわけです。

 が、それは4thライブで確実に変わりました。「アニメとのシンクロではない、けれどもアニメに決して負けていないAqours独自の演出の仕方」が我々に示されたのです。これにより、「この先どうなるかが分からない」と言う期待感が増しましたし、μ'sとは違うAqours独自の道が始まった事をより強く感じられるようになったのです。

 また、東京ドームはμ'sがそのFINALライブを迎えた場所であり、当時は劇場版が「終点」と強くリンクしていましたから、個人差はあれど「AqoursのFINAL」が頭にちらついてしまう状況でした。ですが、本公演でAqoursとしての新たな道が始まったことを示してもらえたため、FINALを心配する必要はほとんど無くなりました。無論、「AqoursのFINAL」はいつかは来るものでしょうが、とりあえず今この瞬間は今後Aqoursがどんな道を進んでいくのかをワクワクしながら想像できる状況になったのです。

  本公演では「Aqours Ship」という帆船が登場しました。これもまた、「アニメとのシンクロではない、けれどもアニメに決して負けていないAqours独自の演出の仕方」であるわけですが、この船が進んだ航路は正にAqours独自の道の始点と言って良いでしょう。Aqours Ship」は「暗闇の大海に、進むべき道を切り開くフラッグシップ(旗艦)」なのです。新たな道を進み始めた旗艦に置いて行かれないように、我々も気合を入れて舵取りをしなくてはなりませんね。

 

4.繋がる航路

 2016年3月31日と4月1日、μ'sは東京ドームでライブを行ない、Aqoursのキャストさん方はその光景を客席から見ていたと言います。μ'sが運んできた輝きのバトンは、あの場でAqoursに正式に引き継がれたのです。それから約2年半、私がこの場でグダグダと語るまでもなく、Aqoursは引き継いだバトンを決して落とすことなく全力で駆け抜けて来ました。だからこそラブライブ!は飽きられることも無く、未だ最強のコンテンツとして全身を続けているわけです。

 そして、2018年11月17日と18日、今度はAqoursが東京ドームでライブを行ないました。そこには虹ヶ咲のキャストさん方がいらっしゃったとのことですが、公演の後で上原歩夢役の大西亜玖璃さんはこのようなツイートをしています。

 

https://twitter.com/aguri_onishi/status/1064163357354188803 

 

本日、Aqoursさんの4th LIVEを観させていただきました!

東京ドームの大きさに負けない力強いパフォーマンスに圧倒されて、感動して何度も泣きました。 私もいつかあのエネルギーを届けられる存在になりたいです。 Aqoursさん、Saint Snowさん素敵なプレゼントをありがとうございました

上原歩夢役 大西亜玖璃

11月のあの日の東京ドームでも輝きのバトンは引き継がれたことが分かります。しかも、そのバトンは2016年にAqoursがμ'sから引き継いだバトンそのままではなく、μ'sとAqoursとの両方の輝きによって構成された新たなるバトンと言って良いでしょう。このようにバトンが引き継がれていくことで、ラブライブ!というより大きな船舶の航路は繋がっていくのですね。

 なお、この航路はキャストさんにだけ繋がっているわけではありません。ラブライブ!の裏方さん達もそうですし、我々ファンもラブライブ!を応援するファンの多くもラブライブ!をきっかけとして輝きを掴むための航海に繰り出しています。そして、その行動がまた別の方が航海に繰り出すためのきっかけとなっているのです。

 さらに、本公演では「繋ぐ航路」を意識させる出来事が発生しました。キャストさんたちがマイクを通さない声で「ありがとう」を伝えてくれたダブルアンコールです。そのきっかけとなった「Aqours!Aqours!」というコールは最初は一部から始まった小さなものでした。しかし、理由はどうあれ多くのファンにこのコールを送りたいという気持ちがあったのでしょう。Aqoursコールの波のように人から人へと伝播し、最後はドームを覆いつくす大波となったのです。結果、すでに舞台から下がったはずのキャストさんたちは再び登場し、「ありがとう」を伝えてくれたのです。多くのファンの想いが繋がった結果、「人生には時々、びっくりなプレゼントがあるみたいだ(作詞 畑亜貴)」という歌詞を体現したような、奇跡のような出来事が起こったわけです。

 人と人とを繋ぎ、輝きを受け渡していく。ラブライブ!は正しく「輝きを繋ぐ航路」と言う事が出来るわけですね。

 

5.最後に…No.10の航路

 本公演のテーマソングである「Thank you, FRIENS!!」。ライブ前から心に染みわたる良い曲だったのですが、東京ドームと言う大きな空間ででキャストさんやキャラクター達、そして裏方さんを含む5万人を超すNo.10の仲間たちと歌を共有したことで、Aqoursを愛する者達が互いの出会いと、その軌跡に「ありがとう」を送りあう楽曲」となりました。さらに、Aqoursが新たな道を示してくれたことで、「これからも一緒に輝きに向かう軌跡を進むことを決意する楽曲」という意味も与えられたのです。

 さて、こうなると我々No.10としては何もしないわけにはいきません。その経路は違えども、また目標地点は違えども、それぞれの「輝き」に向かう航路を進むしかないでしょう。それがきっと、とんでもない偉業を成し遂げた彼女たちへの敬意なのですから。

 私自身は、現状どうすれば「輝き」に近づけるかは模索中ですが、何にせよ出来ることを頑張ってやって、すこしでも「輝き」が増すようにしたいと考えています。ですので、2019年は早めに目標を立てようかと考えております。

 こんなことを語りつつ、本ブログはお開きとしたいと思います。ご拝読頂きまして、ありがとうございました。