Pile Live at Budokan ~Pile feat.ラブライブ!~ のちょこっと感想

 拝啓、あに丸です。

 突然ですが、去る2017年12月2日(土)に開催されましたPile Live at Budokan ~Pile feat.ラブライブ!~」に行って参りました。「改めて考えるとμ'sのキャストさんの、ソロのライブってきちんと言ったこと無いなあ(南條さんがボーカルを務めるfrip Sideをソロとみるか否かにもよりますが)、真姫ちゃん推しだし、いい機会だからぱいちゃんのソロ公演に行ってみようかな。」等というライトな気持ちでアニュータ先行にてチケットを購入してみたのですが、とても良かったので感想をブログにすることといたしました。なお、一曲一曲の感想を書けるほど聴き分けることが出来てはいませんし、音楽の知識の薄い人間がダラダラと長文を書いてもなあ。と思うので、本ブログでは感じたことを簡単に述べるに留めたいと思います。

 

 まず、「歌手としてのPileさんの魅力を感じることが出来た」ことが良かったと思っています。私が強く感じたPileさんの魅力の1つは「格好いい」です。今回の公演では始まるときに楽屋からステージまでバンドメンバーを引き連れて歩いてくる様子を生中継するという演出があったのですが、その歩く姿が格好いい!私の主観ではありますが、堂々とした立ち居振る舞いで、一歩一歩しっかりとした足取りで進んでくる様子が素敵でした。「これから武道館に出陣するぞ!」という意志を感じます。私の好きな映画で例えると「「パシフィック・リム」冒頭のベケット兄弟が出陣するために自室から基地まで歩いていくシーン」のような格好良さだったと思います。来ている衣装もPileさんのテーマカラーであるピンクを基調としたものでしたが、ジャケットとの組み合わせにより格好良くされていたのが好印象でした。(途中で黒のパンツを用いたタイトな(で合ってるかな?)衣装に変わりましたが、それもまた格好良い!)

 

 そして、チェックメイト「ドリームトリガー」と曲は続いていきます。これらの冒頭の曲たちがまた格好いい!μ'sのキャストさんは「声優をメインでやっていた方が「ラブライブ!」で歌やダンスに挑んだ」というアプローチの方が多いと思うのですが、Pileさんの場合は「歌をメインでやっていた方が「ラブライブ!」で声優に挑んだ」というアプローチになると思います。それ故か、例えば三森さんや内田さんは「可愛らしさ」を表現することが主となっているという印象を受けるのですが、本公演でPileさんは「格好良さ」を表現することが主となっているなという印象を受けました。無論どちらが良い悪いということではないのですが、こういった違いがあるのが実に面白いなと考えております。

 

 Pileさんが歌手を本業とされている方だからでしょうか。「その楽曲がコールを入れて盛り上がっても楽しいけど、聴き入るのも実に良い」と感じられるのも魅力だと思っています。武道館に赴いた日なのですが、実を申し上げますと私は喉の調子を悪くしておりました。それ故、全くと言っていいほどコールを入れることが出来なかったのです。なので、当日は聴くことに専念していたのですが、これが思いのほか良いのです。私の音楽の好みに合っていたということはあると思いますが、コールを入れなくても聴くだけで全然楽しめる。正直、アコースティックスタイルでも全然良いなと感じることが出来巻いた。私はラブライブ!にドハマりする前は志方あきこさんやKOKIAさんと言った「歌手!」という感じの方の、聴くことに専念するコンサートばかり行っていた人間なので、Pileさんの曲がただ聴き入っても素晴らしいことはとても嬉しく思いました。声優アーティストさんとの聴かせ方の違いはPileさんの大きな魅力だと言って良いと私は考えます。

 

 本公演は「Pile feat.ラブライブ!」と銘打っているのですが、この公園を通じて「μ'sとその楽曲はまだまだ全然生きているッ!」と感じられたのは良かったと思います。本公演ではラブライブ!の楽曲が始まる前に過去のμ'sの公演の映像が流されました。いやはや、やはり涙腺がゆるみますね。FINALから1年以上経ちましたが、彼女たちの輝かしい奇跡は一切色褪せません。そして、ここで新田恵海さん、通称「つんつん(えみつんの方が一般的ですが、Pileさんはつんつんと呼んでおられます)」が登場し、ブチ上がり曲「No brand girls」が披露されます。ファンの皆様もコールをされます。端的に言って完璧です。そして、やっぱり楽しそう。やはりμ'sの楽曲は全然色褪せていないのですよ。先述の通り、私は喉がアカンことになっていたので、コールは出来ませんでした。この時ばかりは自身の体調管理を恨みましたね。

 この公演では2ndシングルにして神曲Snow harationも披露されたのですが、やはり皆様のペンライトやサイリウムが一瞬にしてからオレンジに変わるところは完璧でした。改めて考えると、LV以外でこの演出に参加するのは初だったので、自分がその一部になって非常に感慨深かったです。

 本公演ではそれは僕たちの奇跡Pileさんソロを聴けたのですが、私はこれをいたく気に入りました。と、言うのも主観ではありますが、「真姫ちゃん」のソロからPileさん」のソロに変化し、進化していたからです。本ブログにて「「μ'sとその楽曲はまだまだ全然生きているッ!」と感じられた」と先述しましたが、では何をもって「生きている」とみなすかと考えた場合、その1つは「変化すること」だと私は考えております。例えば、今でも演奏されるクラシックや雅楽は色んなアレンジが加えられ多彩になっております。また、オタクコンテンツの業界では戦艦や刀剣が擬人化という変化を与えられることで、数年前より活き活きとしてきました。音楽も含めてですが、いろんな人にずっと愛されているものは、色んな人が触れるが故に形が良くも悪くも変わっていくものだと思うのです。逆に、どんなに完成度が高くとも、変化がなくなればそれは一種の「死」なのではないでしょうか。こう考えたとき、「それは僕たちの奇跡」がPileさんのソロとなったことはとても大きな意味があると思います。何故なら、曲が本来持っていた魅力はそのままに、μ'sというスクールアイドルの曲だったものが、Pileさんという歌手の曲に変化したということは、この曲は「生きている」ことを示しているからです。賛否はあるかもしれませんが、私はこの事で「μ'sは決してオワコンではない」という確信をさらに深めることが出来ました。本ライブで披露された楽曲はいずれもPileさんのソロ、もしくはPileさん+つんつんバージョンという形でした。これはFINAL前はほとんど見られなかったものなので、いずれも「変化した」と言えます。それでも曲の魅力は全然失われていませんし、ファンの皆様の熱いコールはそのままです。μ'sとして表舞台に立つことが無くなっても、魅力を失うことなく変化し続けるという事は「μ'sとその曲が今も確実に生きている」という証なのではないでしょうか。

 

 本公演ではPileさんの楽曲で「境界のRINNE」のOPである「Melody」がなんと、つんつんとのデュエットバージョンで披露されました。この曲はPileさんの楽曲の中でも聴く頻度の多い曲なのですが、それが新田さんとのコラボで聴けたことに大いに感動しました。Pileさんも勿論ですが、新田さんの歌のパワーも凄いもので、CDでは絶対に聴けないスペシャルバージョンを聴けたことで、満足感はさらに上昇しました。

 

 ここまでの文章でPile Live at Budokan ~Pile feat.ラブライブ!~の私が感じた良いポイントを簡単に書いてみました。無論、良かった!と思えるポイントは多々あるのですが、感動や衝撃を現状では上手くまとめられないので、今回はこれでお開きとさせて頂きたく思います。

 最後に一言二言。Pileさんの魅力を感じ、追い風さんになるのも良いかもと思えた、そして、μ'sが好きでよかったッ!と思える素晴らしいライブでした!Pileさん、ありがとうございます!以上、ご精読ありがとうございました。