私が好きな楽曲「空の茜 空の蒼」 -それは私がありたいラブライバー像-

 皆様こんにちは。あに丸です。

 突然ですが、皆様は志方あきこ」さん(以下、志方さん)という歌手をご存知でしょうか。って、ほとんどの方は知らないですよね。この方は私が高校生の頃から好きな歌手でして、今までリリースされたCDは概ね買っていたりします。

 志方さんはと多重録音や様々な言語を駆使した楽曲を持ち味にしていまして、民族的だったり、童謡のようだったりと多種多様な音楽を提供し続けておられます。活動は同人とメジャーの両方で行っていて、同人ですとギリシャ神話の9人の文芸の女神「Musa(ムーサ、英語読みだとMuse(ミューズ)となる)」をテーマにしたアルバムや、和テイストの楽曲を集めたアルバムを出していたりします。また、メジャーですとアニメ版「うみねこのなく頃に」のOPである「片翼の鳥」やアニメ版「暁のヨナ」のEDである「暁」と言った楽曲を提供していたりします。

 

 ちょっとした説明をした所で本題に入りましょう。今回紹介したい楽曲空の茜 空の蒼は2005年に発売された志方さんのメジャーデビューアルバム「Navigatoria(ナビガトリア)」に収録されている楽曲でして、作詞は工藤順子さんが担当しており、作曲と歌唱を志方さんが担当しています。あらかじめ言っておきますが、決してオタクの事を歌った楽曲ではありません。なのですが、この曲を聴くと「私はこういうラブライバーでありたい」と思うのです。ですので、この曲の歌詞の一部(引用の許容範囲を鑑みて全ての歌詞を載せるのは避けます)を紹介すると共に、私の抱く綺麗事について話したいと思います。

 

回り道して 迷子の日は

顔上げると 夕暮れ

 

空の茜 空の蒼

作詞 工藤順子

 

という歌詞で始まるこの歌は学校が舞台のようです。「放課後の鉄棒」「アルコールランプ」といった何処か懐かしさを感じる語句が出てきます。卒業式でしょうか、友達が転校したのでしょうか。この歌の主人公の心情を語る歌詞はどこか寂しげです。どうも、「君」と呼ばれる誰かとの別れが訪れたようです。そんな「君」に対して主人公は次のような言葉を送ります。それが一番のサビです。

 

変わり続けてゆく 君を責めたりしないよ

走り続ける風のように もっと輝いていて

 

空の茜 空の蒼

作詞 工藤順子

 

 この「変わり続けてゆく」という語句。まさにラブライブ!プロジェクトを表している語句ですよね。実際、μ'sからAqoursに世代交代して、様々なことが変わりました。それも、劇的に。当然、驚いた方は多くいると思いますし、好みに合わなくなることもあったのだろうと考えます。大きすぎる変化に戸惑ったり、悲しくなったり、怒りを覚えたり、色んな感情があるのだと思います

 ただ、その変化はきっと、ラブライブ!がさらに先に進むために必要だったもの。そして、プロジェクトを動かしている方々が悩みに悩み抜き、考えに考え抜いて、実行することを決断したもの。だからこそ、例え私が期待していたのと違う変化が今後起こったとしても、それを責めたくはないですし、風のように走っていくラブライブ!が輝き続けることを願っていたいのです。これが私がありたいラブライバーの一つの姿です。

 

 二番に移りましょう。舞台はやはり学校のようです。主人公はあまりにも早く過ぎてしまった「君」との時間を切なく思っているようです。それは「いつだって足りない 二人の時間(とき)」という語句に現れています。そんな中で主人公は理科教室のガラス窓を見ます。そこから見える青空は歪んでいました。涙をためているのかもしれません。そんな状態で主人公は「君」に言葉を送ります。それが二番のサビです。

 

変わり続けてゆく 君を遠くで見てるよ

走り続ける風に吹かれ 歩いてるよ

 

空の茜 空の蒼

作詞 工藤順子

 そして、歌の終幕にかけて主人公は自らの進み方を語ります。

ずっとこのまま 回り道して

ずっとこのまま 迷子のまま

もっとこのまま 光る風に追い越されながら

歩くよ このまま

 

空の茜 空の蒼

作詞 工藤順子

 

 これらの歌詞は私がありたいと願う「将来のラブライバー像」だったりします。先述の通り、ラブライブ!プロジェクトは急速に劇的に変化するものです。当然、将来的に様々な理由により付いて行けなくなる可能性は大いにあるでしょう。しかしながら、付いて行けなくなる理由となった大きな変化は、おそらくこのプロジェクトに必要となったもの。だからこそ、付いて行けなくなったのなら、私はラブライブ!が輝き続けてくれることを願って笑顔で置いて行かれたいのです。そして、遠くからその輝きを見ていたいのです

 それは切ない別れと言えるものかもしれません。でも、大好きなラブライブ!です。その別れが、変化してしまったプロジェクトへの絶望だったり、輝きを引き継いだ新しいキャストさんへの嫉妬だったり、変化を決断した運営さんへの憎しみなんて悲しすぎます。だからこそ、その切ない別れのときは笑顔でいたい。そう思います

 

 そして、人間の人生なんて一筋縄ではいきません。良くも悪くも回り道をするでしょう。進むべき道が分からなくて迷子になるときもあるでしょう。それでも、ラブライブ!を含む自分が好きである、もしくは好きだった何か」という光る風に追い越されながら、自分の歩けるスピードで歩いていく。そうするしかないのではないでしょうか。

 

 そんなことを考えながら、私は今日も社畜ラブライバーをやっています。そろそろブレードにAボタンの位置が分かるシールを貼らないと…。

 

 と、言うわけで自分で読んでも実にクサいブログを示させていただきます。ご拝読、ありがとうございました。

 

 

 

 

追伸

 志方あきこさんの楽曲に「透明ノスタルジアというものがあります。この楽曲にラブライブ!っぽさを感じるか否かは個人差があると思いますが、とりあえずこちらも一度聴いて頂きたい楽曲です。優しい、とにかく優しい。是非、ご拝聴を…。