Over the Rainbowを観まして

  2019年1月4日、ついに「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」が公開されました。今回をこちらを視聴して思った事を少し書かせて頂きたいと思います。

 

  まず、「本気で楽しめるものを見つけたい」と思いました。本作では渡辺月がスクールアイドルの「全力で取り組み、本気で楽しむ」姿勢に心を打たれていましたね。それは私も同じで、だからこそ「本気で楽しめる」ものを見つけたくなったのです。

  勿論、今現在ラブライブ!を楽しく応援していますし、こうしてブログを書いているわけですけど、フォロワーさんを見ているとまだまだだなと思うわけでして、やはりただの消費者より一歩進めたいのです。

  更に言うと、ラブライブ!以外で何か本気で楽しめるものを見つけたいですね。と、言いますのもそう言ったものが無いと、ラブライブ!を糧にしているのではなく、ラブライブ!に依存しているように感じてしまうのです(あくまで私自身に関しては、ですが)。ですので、「本気で楽しめるもの探し」をしたいと思ったわけです。

 

  次に「良かった事も悪かった事も自らを構築しているものである」とし、それらを未来に進むための糧とする姿勢の高潔さに感動しました。

  私のフォロワーさんにはこれから書くようなタイプの人は殆どいないですが、私が見聞きしてきた人の多くは悪かった事から意味を見出す事はしないですね。自分に過失がある失敗でも、自分の外に原因を求めて、その失敗と自分を無関係にしようとしますし、成功の裏にある数多の失敗の存在を感じられない人は、闇雲に他社の成功を妬む・卑下すると言った行動をとります。

  ですが、AqoursやSaintSnowの面々はそうじゃないのです。自分の失敗はきちんと自分で背負って、そこから価値のある学びを得ようとします。さらに、学校を存続させられなかった事や、小さなミスで掴みかけていた大きな輝きを掴み損ねた事と言った悪かった事にも意味を見いだそうとします。

  これって彼女達が輝ける大きな理由の1つだと思うんですよね。悪かった事にも意味があると思えば、自分がやってきた行動に自信を持てますし、その自信は「輝ける」という希望につながります。

  さらに、失敗も含めて自分を見つめ直せば、自分の立ち位置が明確に分かりますから、どの方向に進めば輝きという「目的地」に近づけるのか、迂回するとしたらどう迂回すべきかが分かります。

(これは苦言になりますが、現在の本国の公教育がやたらと夢を吹聴するくせに、夢に到達する人間をあまり輩出できないのは、自らの立ち位置を認識させる事をしないことに一因があると考えています)

  彼女達は良い事も悪い事も自分の糧とする。彼女達の中でどの過去も無駄ではないのです。だからこそ、0に戻ってしまう事がなく、もっと前に、輝ける未来へと進み続ける事が出来るのです。

  そして、私たちは失敗をも糧としたその成功に無限の敬意を払うことが出来るのです。彼女達を自信を持って人に勧められるのです。

  こんな気持ちを持たせてくれる彼女達の意志。高潔でないわけがありません。

 

  もう一つグッときたのが「μ'sの希望が叶った事」「μ'sの意志や行動が決して滅んでいない事」がこの映画で証明されたことですね。2015年に公開された劇場版ラブライブ!ではμ'sは「スクールアイドルがもっと拡がっていく事」、「スクールアイドル達がそれぞれの輝き方で輝く事」を希望しながら表舞台から去って行きました。

  これを踏まえて本映画を観てみると、μ'sや同世代のA-RISEの輝きに照らされたAqoursやSaintSnowがそれぞれの色の羽を得た事が分かります。これはそれぞれのユニットが、それぞれの輝き方を掴んだ事を示しているのですね。

  さらに細かく見れば、Aqoursは3年生が卒業しても輝き続けるための道を見出しましたし、理亞は聖良の背中を追わない道を見出しました。これも先代とは違う輝き方を掴んだと言う事だと思うのです。

  続けて述べるとAqoursの沼津でのライブを見た少女達が「輝きたい!」と願いスクールアイドルになる事を志します。これってスクールアイドルが拡がっていると言う事なんですよ。

  これを踏まえると劇場版ラブライブ!でμ'sが抱いた希望は確実に叶っていると言えるのです。そして、その希望に説得力を与えているのは、μ'sが抱いてきた意志や紡いできた行動です。μ'sの意志や行動が「真実」だから、それを糧に行動しようと思えるのです。

  ですから、本映画にμ'sのメンバーは一切登場しませんが、それでもμ'sの希望が叶った事」「μ'sの意志や行動が決して滅んでいない事」は証明されているのです。

  私はAqoursのファンですが、Aqoursのファンである以前にμ'sのファンです。ですから、こうしてμ'sが存在した意味が証明されるのはどうしようもなく嬉しいし、愛おしいのです。

 

  これが、私が「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」を観て思った事です。他にも素晴らしいポイントは幾つでもあるのですが、それはこれから更に視聴を重ねればもっと増えていくでしょうし、あまり長文にし過ぎても難なので、ここでは述べないことと致します。

 

  では、最後にコメントを。この映画を作られたキャスト、スタッフの皆様。素晴らしい映画をありがとうございました。